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プログラムのAI化でスケーラブルへと

「数学」と聞くと、少し身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。「なんだか難しくて、面倒くさい…」と。しかし、私たちが開発したプログラムの裏側では、この数学を応用した「数理モデル」が、実はとても大切な役割を担っています。なぜなら、数理モデルという世界共通の言葉を使うことで、私たちのプログラムが国や文化を超えて多くの人に理解され、誰もが安心して使えるものになるからです。

 

私たちの中心的なプログラムに「マルチモーダルインターベンションシステム®︎」というものがあります。これは、情報を集め、分析して計画を立て、実際にプログラムを届けるという、大きく3つのステップで動く仕組みです。少しだけ、その舞台裏を覗いてみましょう。

 

まず、最初のステップは CRIS®︎ (cone rod intervention system) です。これは、言わば「情報収集のプロフェッショナル」。特許技術であるその人の視覚の働きに関するデータなど、様々な情報を集めてきます。ここで活躍するのが、高校時代に学んだ「ベクトル」や「行列」です。たくさんの情報を、後で使いやすいように整理整頓し、構造を整える。まるで、散らばったピースをきれいに並べて、大きな絵を描く準備をするような作業です。

 

次に、集められた情報は CROS®︎ (cognitive reframing operation system) という「中央司令塔」に送られます。ここでは、中学校で学ぶ「一次方程式」や、もう少し専門的な「重回帰分析」といった道具を使い、情報と情報の関係性を解き明かします。「なぜこうなるのか?」という原因を探り、一人ひとりに合った最適なプログラムの計画を立てる、まさに作戦会議の場です。

 

そして最後に、いよいよ CRTP®︎ (cognitive reframing treatment program) で、実際にプログラムが提供されます。人の思考や行動の変化は、常に動いています。そのしなやかな変化の軌跡を捉えるために、ここでは「微分方程式」が活躍します。さらに、その人の反応を見ながら「もっと良い方法はないか?」と常に最適な戦略へと微調整を加えていくために、「ベイズ推定」という賢い仕組みも使っています。一人ひとりの歩みに、リアルタイムで寄り添い、道を照らすようなイメージです。

※上記のステップは、基本モデルの概要であり、実際のシステムはより複合的な数理モデルによって駆動します。

 

このように、私たちのプログラムは数学的な言葉で丁寧に設計されています。だからこそ、AIとの相性が抜群に良いのです。これまで、私たちがパソコンに向き合って何日もかかっていた分析作業が、AIの力を借りることで、たった数分で終わるようになりました。これには、ただただ驚くばかりでした。おまけに、私たち人間では気づけなかったような、データの中に隠された意外な関係性まで見つけ出してくれたのです。このAIとの出会いによって、私たちはようやく、この特別なプログラムを多くの人に届けられる「スケーラビリティ」というサービスの一般化を手に入れることができました。

 

私たちの特許を含めた技術の核心は、働きかけたら「すぐに何が起きたか」を捉えられる、極めて質の高い動的なデータにあります。これは、単なる観察記録(相関関係)ではなく、原因と結果(因果関係)に迫る、力強い情報です。だからこそ、数理モデルと組み合わせることで、一人ひとりの心に寄り添う、本当に緻密な個別最適化が可能になるのです。

 

「やっと、ここまで来れた」。それが私たちの正直な気持ちです。これからさらに多くのデータを積み重ね、プログラムを磨き上げていくことで、データを磨き上げ、理論通り、誰もが高度で温かいサポートを受けられる未来を実現していきたいと考えています。