ごあいさつ

 

薫化舎という皆様のライフコースを健全にかつ豊かに歩めるようにお手伝いをする事業を立ち上げて今年で10年目を迎えます。現在までプログラムやコンサルティングを受けた多くの方々が、人生行路上の様々な課題を乗り越えて自立されています。特に重い発達障害とされた方や誤って道を踏み外した方が、健康で経済的にも社会的にも豊かな人生行路へ方向転換され、その笑顔に接する機会が増えてきました。本当に事業を立ち上げてよかったと思うと同時に、ご本人を含めて支援してくださった方々に感謝する毎日です。

 

ライフコースにうまく乗れない方々は、学習能力の偏りやその力の未出力などから、本来の能力を発揮できない傾向があります。中には学習能力の改善が可能であるのに学習障害や発達障害とされて努力をあきらめたり、そこから派生する問題を克服したり解決する方法がわからず、マイナス方向にセルフラベリングしてしまい人生を限定化してしまう方も多いのです。

 

薫化舎はそのような方々のために、学習能力の改善をターゲットとし、ライフコースを豊かにするプログラムを長年開発してきました。特に、学習能力の基礎にある認知の情報処理システムにターゲットあてて、そのシステムを再機能化させ学習能力を改善させます。そして改善されてから新しく学習された情報を個々人の発達に合わせてアップデートし、社会適応にまで導くというプログラム開発に注力してきました。

 

そして現在このプログラムは、特許や商標などに表されるような薫化舎の技術群(Kunkasha Group of Technologies)から形成され、様々なリスクニーズに対応できるよう常に精密化させています。そしてこれらのプログラムの提供により、多くの方々が学習能力を改善され、新しいライフコースへと進むことが可能になっています。

 

10年間の皆様のご支援とご協力があり、ようやくここまで開発整備できたことを感謝しております。このような社会的な問題の解決のために、薫化舎は今後も新しい技術開発の取り組みに挑戦し続け、少しでも皆様のお役に立てるように努力してまいります。

 

また本年は、薫化舎出版会から初めての新刊本を出版することができ、全国の書店で取り扱っていただけるようになりました。今後もよい情報を書籍という形で世の中に広めていきたいと思います。地道な事業ではありますが、情報が氾濫している中で少しでも世の中の役に立つ情報をお伝えできればと考えております。今後も定期的に新刊本を発行いたしますので、ご期待いただければと存じます。

 

加えて、この事業に共感していただき、ご支援くださるご法人様が増えて来ました。とても有り難く感謝しております。特に今年は福島県、三重県、広島県にも支社を開設し、このうち2つの県には寮付きの学校機能を併設する予定です。加えて、認知リフレーミング士の活動も開始されるようになります。全国にもサービスを広げていける可能性が出て来ました。

 

これからも、皆様に喜ばれる存在となるべく薫化舎グループ一丸となって邁進してまいりますので、今後とも変わらぬご支援、ご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

                                             代表取締役会長 向井 義